LED照明製品の取説か、宣伝資料などに「製品寿命が50000時間」と記載されることが多いようです。
50000時間がどのようで計算された結果ですか。
本当に50000時間動作できますか。
何か根拠がありますか。
L70B50 50000時間とL80B50 50000時間とどのような違いがありますか
というご質問を持つ方がいるでしょう。
LED照明製品の寿命をLxxByy+時間で表現することがよく業界に認められます。
それはフィリップス・ルミレッズ 社に提案され、照明デザイナーによく採用される照明器具寿命を評価するものです。
さまざまな動作環境におけるパワー LED の光束維持率の予測が容易になります。
Lxx Byyの概念では、yyは故障する可能性 のあるLEDの母集団を表し、ここで言 う故障は光束劣化がxxで示される百分率以下になった場合、もしくは完全 (突発的)機能停止の状態と定義されます。
例として、「50000時間L70 B50」は、5万時間の動作後、全体の50 %のLEDが統計的に70%の光束維 持点に達することを意味しています。この概念は「パワー LEDの寿命分析の 理解」の標題をもつ技術白書WP12の なかに記述されています。
光束維持率はパワー LEDの重要な特性として認識され、照明工学協 会(Illuminating Engineering Society: IES)は2008年に、「Approved Meth od: Measuring Lumen Maintenance of LED Light Sources」と題するLM -80- 08標準を制定しました。LM-80-08はLED光 源の光束維持試験の統一された方法を 確立し、メーカー間の性能の比較を可 能にすることを目的にしています。
6000時間 の測定データ点に基づく最小光束維持 閾値を設定しています。
TM21というFormulaを利用して、照明製品温度などの条件、LM80報告書にある測定結果を記入して、それでLED製品の寿命を予測できるLxxByy+時間を簡単に計算できます。
それが照明器具寿命推測の根拠となります。